交通事故鑑定・解析・調査

鑑定内容

 ガードレールに衝突、児童2人が死亡 岡山

 

 23日午後2時20分ごろ、岡山県吉備中央町広面の国道429号で、岡山市北区中井町の公務員、五嶋久美子さん(38)運転の乗用車が道路左側のガードレールに衝突、助手席に乗っていた五嶋さんの長男で小学5年の大貴君(11)と後部座席の長女で3年の友香さん(8)が全身を強く打つなどして間もなく死亡した。五嶋さんは足などに軽いけがをした。

 岡山北署の調べによると、五嶋さんは保育園児の次女(5)を含む子供3人を連れ、連休中に帰省していた吉備中央町富永の実家から自宅に帰る途中だったという。現場は片側1車線の見通しのいい直線道路で、同署が事故原因を調べている。

産経ニュース 2009.9.23 20:57

<同様の事故>

本件事故と酷似した事故が、愛知県名古屋市熱田区でありました。

この事故は、橋梁入り口部の支柱に車輌が激突して大破し搭乗者が死亡した事故です。

 

 

どこが共通しているかといえば、

アスファルトの色が異なる場所で左転把している事故なのです。

 

この事件では、あたかも色の異なる部位を避けたかのように、左転把し、支柱に衝突しています。

 

<本件の事故>

 

本件事故現場も、衝突位置付近にアスファルトの色が異なる部位があります。

 

 

こういった色が異なる場所では事故が多いのです。

当事者の大部分は、死亡です。

 

また生存していても、

放心状態で事故時の記憶が欠落することが大部分で、

何故転把したかは、謎です。 

 

しかしながら、

色のアクセントが何らかの錯視を惹起した

のではないかと考えられます。

 

<道路構造>

 

本来、ガードレール端部には、

歩道側に丸く反った袖ビームと呼ばれるものが取り付けられているはずです。

 

これは、ガードレールが鋭利な刃物のようになって

車輌や乗員を傷つけない為の措置です。

 

ですから、今回のような事故は

通常起こりえません。

 

しかしながら、助手席ダッシュボード部(写真⑤)や

 

貫通したガードレール(写真⑥)

 

などを観察するに、袖ビームは取り付けられていないように見受けられます。

 

 

報道された本件事故現場付近の道路状況を観察しますに、

現場は道路改良工事現場のようです。

 

未舗装の部位に事故車両が脱輪していたことも気になります。

 

仮設ガードレールなどを設置するのが普通ではないでしょうか?

 

しかしながら、ガードレール自体、刃物の様に

車輌や乗員を傷つける危険性は充分、予見しえるものです。

 

本来であれば、仮設的に袖ビームを取り付けるか、

もしくは水タンクなどの緩衝措置を執るべきだったと思料されます。

 

 本件事故は道路関係者による表示や警告、安全措置を怠った

人災の可能性が高い事故

と、言えるのではないでしょうか

 

政権交代を合言葉に工事のやり逃げや安全措置を怠る者もいると聞きます

 日本という社会に帰属するからには仕事に対する責任と使命があります

文字にすると大袈裟ですが、実は大した事ではありません

脱いだ靴は、揃えればいいんです。すれば誰もつまづかない。

 

政権交代を理由に手抜き工事の道路が、あちらこちらに、あるようです。

(いつから日本人はこんなに腐ってしまったのでしょうか)

 

・・・そして、いつも犠牲になるのは子供たち・・・

 

ETC割引のおかげで、地方や山間、海岸など、運転される方が非常に増えています。

慣れない道やドライブ旅行の際には、スピードをぐっと抑え路面状態を確認する必要があります。

 

 

気を抜かず、セイフティードライブで行きましょう。

 

 

本事故によりお亡くなりになたれた方々、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

本事故にて加療中の方々、早期でのご回復を心よりお祈り申し上げます。

 

2009/9/24 法工学研究員 石橋