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【日本人の価値観】
何も鑑定に限った事ではありませんが
物を買う時の「購入価格」と、形の無い仕事に対する「鑑定費用」は
その内容に大きな違いがあります。
何かを購入しようと考える場合
誰でも、自分のこだわっているもの、好きなものに対しては
自分なりの品質と値段を、価値観という天秤に掛けているはずです。
日常生活において、生活必需品や食料品を購入する際には
自分なりの価格バランスを持ち
自分の考える適切価格より安ければ安いほどいいと考えます。
それは単に売る側の利益が少なくなるだけなので
買う側に不利益を生じないからです。
ところが私たちの扱う鑑定の仕事とは「人間の行為」
結果に現れない部分、目に見えない部分が少なくありません。
多くの日本人は、形のあるもの(物や商品)にお金を出さないと
手を抜かれたり、品質が下がるという発想が、あるようです。
逆に、形のないもの(知識情報・技術・ソフト)には、できるだけお金を出したくない
という発想も年配の方を中心に根強くあるようです。
ですから、私たちの扱う「鑑定書」の書類(形あるもの)を買いたいだけで
(知識情報・技術・ソフト)はタダと思いこんでいる方々も沢山いらっしゃいます。
しかし、それは大きな間違いです。
形の無いもの(知識情報・技術・ソフト)にこそ価値があり
そこで全ての勝負が決まるというのが
世界の流れ(グローバルスタンダード)です。
現実にさまざまな分野で、形のあるものの値段は、どんどん下がっています。
いまや日本人の価格常識は、世界の非常識なのです。
【日本の鑑定費用事情】
日本の民事裁判は「立証責任は原告にあり」と言われます。
ですから「鑑定書」が必要となる裁判が本当に多くあります。
鑑定費用が安いと内容の質が落ちて取り返しのつかない事態になり
高い鑑定費用を払えば大丈夫というものでもありません。
かえってその逆の場合さえあります。
この上ない難しい選択が、これを読まれている法曹家さんや依頼希望者さん
「・・あなた・・」に課せられているのです。
では、適切な鑑定費用とはどれ位なのでしょうか・・・?
大体の目安を知らないと、その価格が妥当なのか否かが判別出来ません。
日本でのおおよその裁判鑑定費用は・・
[科警研鑑定−科捜研鑑定=警察OB鑑定人の場合]
刑事裁判案件=約60〜120万
民事裁判案件=約30〜80万
(交通事故裁判=約30〜150万)
(火災裁判=約30〜120万)
家事裁判案件=約15〜35万
※鑑定資料の精度、求められる鑑定精度、により費用は変化致します。
※高品質で低価格のご提案を心がけています。
(ベストプライスの法則→鑑定資料の質を高める、そして求め得る結果を下げる)
(当たり前の話ですが、安すぎる費用や理解できない高額費用は要注意です)
ご相談は“無料”です。
お気軽にお問い合せ下さい。
【アメリカの鑑定費用事情】
鑑定先進国のアメリカではどうなっているのでしょう?
[司法]
アメリカ司法と日本司法はシステム的に大きな違いがあります。
一言でいえば、とにかく裁判の件数が多い、信じられないくらい件数があります。
少し前のデータだと年間訴訟件数はアメリカが1,800万、日本が42万件。(約50分の1)
社会的に大きな裁判も多いし、ささいな案件など、どぁ〜ってくらい、あります。
この膨大な量の案件を処理する裁判システムは「みごと」です。
クールですが機械的ではありません。(問題もありますが良いところが本当に多い)
[鑑定状況]
鑑定の件数も日本とは比べられないほど件数が多くあります。
アメリカでは数多くの民間人組織による法科学研究所が存在し、数多くの裁判資料を提供しています。
鑑定のレベルは、刑事案件に登場する鑑定には日米大差はありません。
しかし、民事案件での鑑定は圧倒的に遅れている・・と感じます。
[鑑定人]
アメリカでの鑑定人は・・・
約60%が警察関係研究所のOB研究者
約20%が大学等で法科学を取得した民間法科学研究所の研究者
約15%が大学研究室や民間研究所の研究者
約5%がその他の研究者(企業の研究所など)
で、構成されています。
(州や都市の規模により変動しますが大体こんな感じです)
(日本のように独学や倒産会社元社長などの鑑定人はいません)
アメリカの裁判は厳しく、鑑定人の過去の研究結果や貢献度も評価されます。
過去の鑑定書の内容も影響することから鑑定人の評価は厳しく問われます。
[鑑定費用]
弊所と緊密な関係にあるアメリカの民間法科学研究所。
この研究所はFBI研究所OBの研究者がメインで構成されており、裁判用資料の鑑定を中心に行っています。
この研究所におおよその平均鑑定費用を教えて頂きました。
裁判毎に各専門家数人でチームを編成し分担して調査後、鑑定に入ります。
軽犯罪全般=鑑定費平均$11,733、約\129万
(指紋・微物分析・現状証拠分析・他)
交通事故=鑑定費平均$17,572、約\193万
(法工学・法物理・法化学・法医学・現状証拠分析・他)
性犯罪=鑑定費平均$16,143、約\177万
(DNA・法医学・法工学・画像解析・現状証拠状況分析・他)
銃犯罪・爆発物・有毒成分=鑑定費平均$32,647、約\359万
(法工学・法化学・DNA・法医学・現状証拠状況分析・他)
重犯罪=鑑定費平均$105,813、約\1163万
(法医学・DNA・法工学・法化学・現状証拠状況分析・他)
[単件]
法生物(法医学・DNA)=平均約$5,300 = 約58万
現場鑑識(指紋・足形・現状証拠分析)=平均約$6,000 = 約66万
法心理(ポリグラフ・プロファイリング)=平均約$6,000 = 約66万
法文書鑑定(書類・偽札)=平均約$7,400 = 約81万
法工学(音声・画像・爆発)=平均約$6,500 = 約71万
法化学鑑定=(火災・解析)=平均約$10,200 = 約112万
但し、アメリカの法科学研究所ではスタンダードクラスという
低精度、低価格の単発鑑定も用意されており、多くの市民からの支持を得ています。
◇ ◇ ◇
現在の日本の鑑定費用、鑑定事情とは随分違いますよね。
今後、日本の司法は裁判員制度や、裁判のスピード化がますます増え
アメリカのような司法状況に向かうと考えられます。
これからの日本では、経済格差が深刻化し、事件の複雑化が進み
法廷では専門性と法廷質疑の質が問われはじめ
医療専門法廷や少年専門法廷などの専門法廷の必要性が増大し
科学的証拠の解釈を求められ鑑定人も需要がドンドン増えて来ます。
・・・そう、まるで90年代前半のアメリカ司法のように・・・
少し前のアメリカ司法では、複雑化する事件に裁判所が対応できず
何でもかんでも、よく解らない精神鑑定を行い
裁判所が責任逃れをし、真意を失っていきました。
今の日本の裁判事情に極めて似ていませんか?
あくまで、日本のファジーで機転の利く、良いところだけは残してほしいなぁ〜
お金持ちや企業、セレブだけが裁判に勝ち残る司法には
ならないで、もらいたい(・・切実に・・)
〜多少の違いはあっても、きっと似た状況に向かうのでしょうね〜
・・・先進国司法病・・・
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