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はじめに
私が科捜研において、交通事故の現場調査と鑑定の担当者として、轢き逃げ事故、一般事故、整備不良車両の検査、交通事故鑑定に取り組みだしたのは昭和38年頃からでした。
当時の私は、昼夜を問わず事故現場に出張し、年間の数は170件にものぼりました。
幾度の現場に着くまで常に不安と緊張の連続でしたが、年が経つうちに、過去に経験したものと同じパターンの事故を多く見るようになり、ホッしたのが、つい先日のようです。
交通事故の解析は、単に理屈を並べた机上の空論であってはならず、現場における出来るだけ多くの経験を生かした、その上に立っての実論でなければならないとおもいます。
目次:
第一章 交通事故解析−基礎編
1, 発進速度
2, 走行抵抗
3, 空走と制動
4, 旋回
5, 衝突変形
6, 自動車衝突の基本
第二章 交通事故解析−衝突の力学編
1, 自動車同士の衝突
2, 自動車と自動二輪の衝突
3, 自動車と歩行者の衝突
4, 自動車単独の事故
第三章 交通事故解析−人への衝突と傷害編
1, 乗用車の衝突と乗員室床の最大加(減)速度
2, 乗員室床の最大加(減)速度と乗員身体への衝撃加(減)速度との関係
3, 全身の衝撃耐性
4, 頸部の衝撃耐性
第四章 交通事故解析−参考編
1, ABS
2, タイヤ痕の路面印象の種類について
3, 樹脂バンパーの種類と相違点について
4, タコグラフについて
5, サイクロイド曲線について
第五章 交通事故解析−その他編(T)[運動について]
1,運動の法則
2,偶力と回転力
3,速度と加速度
4,加速度
5, 重力の加速度
6, 重 心
7, エネルギー保存の法則
第六章 交通事故解析−その他(U)[実況見分について]
1,実況見分の必要性
2,事故解析の上の考え方と実況見分時の留意点
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