筆跡鑑定の検査とは
法科学の筆跡鑑定人は何を見ているのか?
法科学における法文書鑑定のラボ内部で行われる検査を順を追って紹介します。
鑑定資料が到着し法文書担当者に手渡しされます。
すぐに資料全体状況の確認、どこから、だれから、いつ、など細かく記録されていきます。
外観写真の撮影、送り状、受け取り書、鑑定指示書の確認。
さ〜いよいよ、検査台に資料が広げられます。
1枚づつ、ライトビューアー(白色発光テーブル)に乗せ所見が始まりました。
@予検査(鑑定資料の所見)
資料が鑑定になじむ資料なのか否か
文筆の種類や書式、原文か複写か、複写なら解析可能な複写か否か
※この段階で目的を考慮し、おおよその鑑定方法を決めて行きます。
A外観検査(文書全体の所見)
ヒトは何かを書く時に、文書全体の構成を一瞬にして決定しています。
これは、そのヒトの経験によるものですから、経験に違いが出れば個性が生まれます。
※この検査が終了すると、筆跡鑑定の戦略を立案、施策します。
B本検査、その1(文書全体の分析検査)
文字の種類や配字、不自然な文字や作為文字などの検査。
(本検査の始まりです!城責めのように城の回りを包囲し、外堀から崩していきます)
C本検査、その2(文字列の分析検査)
文章の状態、配列や整列、文字間の続け方などの検査。
(城内に責め入りました。・・・慎重に些細なものも見落とさず・・・)
D本検査、その3(文字の分析検査)
一文字に関する検査。
ここでは「文字」そのものを精査していきます。
この分析方法は検査資料の状況により変更し、最も適した検査方法を採用します。
(ここまでの状況を判断し陣営を立て直し
、本丸を目指します)
(いよいよ、城の中に責め入ります。・・・そして、城主を捜します)
(一部屋づつ、丁寧に、廊下も天井も・・・もぉ〜逃がしません)
E解析(鑑定)
全部の分析結果を冷静に判断していきます。
得られた分析結果を公平で中立的、
真実のみを検証して行きます。
※鑑定人の科学者としての底力
(知識・情報・技術)が発揮されます。
(捕らえた城主を確認します。・・・もしかすると影武者かもしれません!)
F鑑定書の作成
目的を考慮し、文章構成を決定、簡潔に結論と経緯をまとめ上げます。
その結果に至った分析経緯を記載、分析写真を用意、分析資料を用意。
鑑定書を何度も読み直し、修正校正されます。
そして、やっと鑑定書が出来上がりました。(お疲れ様〜でも、まだやることはある)
G鑑定書を郵送
受け取り確認つき書簡にし、直接郵便局に持ち込みます。
H鑑定結果の説明
鑑定の「結果」、「その理由」、「結果を導いた課程」などの説明を行います。
近県地裁などは、裁判官・書記官と面談し鑑定結果の説明と質疑応答を行います。
鑑定書の説明を求められ法廷に立つことも・・・
◇ ◇ ◇
これらをチームで分担し行っていきます。
すごい手間でしょ(^^;
(ですから、チョットだけ見て、筆者識別は、超・絶対!_なのです)
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