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交通事故鑑定の基礎
先のページでご説明した通り「交通事故鑑定」とは

事故調査結果から「交通事故の再現
」を行う事です
たくさんの交通事故鑑定人の方がいらっしゃいますが
これを書いている本人が交通事故鑑定の分野に於いて最も尊敬している方が
成蹊大工学部教授だった「江守一郎先生」です。
模型実験と理論を結びつけた大家で交通事故科学鑑定の基礎を築きました。
法廷を傍聴している時に初めて拝見させて頂きました。
交通事故の法廷では本当に様々な鑑定人の方を拝見させて頂きましたが
江守先生は、まさに『別格』(この言葉を使わせて頂きます)でした。
交通事故の鑑定書では、物理学、自動車工学、人間工学など
まるで魔法のような数字の乱数表に思える世界で交通事故を再現していきます。
ところが江守先生の鑑定書、『すご〜く、わかりやすい』
とても科学者とは思えないほど理論的、そして中立的だったのです。
あれ〜工学や物理学って、こんなに簡単だったけ、と錯覚してしまう程でした。
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以前、東京郊外の江守先生の御自宅にお伺いさせて頂いたときに、
交通事故鑑定書を読む基礎の基礎を教えて頂いたマイノートを少しご紹介します。
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交通事故鑑定の基本単位
交通事故で用いる計算の単位は速度(m/s秒速)重量(kg重さ)時間(s.h)
物理学では、重量kgを「 N
」と表し計算されますが工学ではkgで計算される。
事故鑑定書では解りやすくするために重量=「 kg 」 で統一する。
交通事故鑑定の速度
通常は、距離 ÷ 所要時間 = 平均時間
交通事故鑑定の基本単位は秒速 (m/s)
を用いる。
時速 (km/h)
で示された速度は秒速に換算して計算を行う。
時速 (km/h)
=秒速(m/s)×3.6 秒速
(m/s) =
時速 (km/h) ÷ 3.6
加速度
(m/s2 )= 速度 /
所要時間
交通工学で用いられる加速度、重力加速度係数 (1g = 9.8m/s2 )
交通事故鑑定の基本数式
路上に残されたスリップ痕からブレーキ開始時の速度を算出する計算式
その他の基本計算式は
「停止距離に関する式」
「加速に関する計算式」
「旋回に関する計算式」
「衝突速度に関する計算式」
などなど他にも色々教えて頂きました。
以前、江守先生は・・・
「データや計算は、あくまで補足するもの、研究室や実験室のような誤差が、きっちりコントロールされている所であれば、数式のみで説明がつく!」
「科学を志す者として多角的に観察し判断しなさい!」と、おっしゃっていました。
さらに、
模型実験の大家なのに・・・
「交通事故は研究室や実験施設でおきている訳じゃないんだぁ〜!」
と・・・
大胆な発言も、たくさんありましたが・・・
「基礎は基礎、数式はある意味テクニックだから、なぜその数式が成り立つのか、 理由をしっかり身に付ける事!」
「数式は使う道具に過ぎない、ただ使いこなせれば応用範囲が広がり、複雑な交通事故の真相を知る道具になる。」
とも・・・
とても残念なことに平成8年にあっちの世界に旅に出てしまいました。
(もう少しだけ・・・お話し、聞きたかった・・・)
あっちの世界でも、雄弁に語っているのでしょうね・・・。
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