交通事故鑑定・解析・調査

鑑定内容

 

【交通事故鑑定人の選び方①】

 

どんな鑑定人なら・・信頼できるのか・・ご説明します

 

 

  かんてい-にん 【鑑定人】 - - 大辞林 第二版 (三省堂)
  (1)裁判所の指示によって鑑定を行い、報告する人。
  (2)貿易外取引において、積み荷などの鑑定を行う者として運輸省が認定する資格。

 

実は、交通事故鑑定人には資格制度がありません。

ですから、誰であっても自称さえすれば今日からでも「鑑定人」になれます。

 

そのせいか、特に交通事故においては、保険代理店経験者、アジャスター経験者

探偵、行政書士、工業系大学出身者などが 鑑定人 を自称するケースも後を絶たず

また実際に、エセ鑑定人による詐欺事件で逮捕者も出てしまいました。

 

 

「交通事故鑑定人」が遺族から詐取計5千万、逮捕(読売新聞)

「交通事故鑑定人」と称して死亡事故の遺族から金をだまし取ったとして、警視庁交通捜査課などは27日、田中○容疑者(32)を詐欺の疑いで逮捕した。
 調査業時代交通事故裁判の手伝いをし高額な謝礼を受け取り、これで味をしめた。その後、調査業を辞め交通事故の鑑定を行うようになった。
 自分は「司法試験に受かり、米国の大学で博士号も取得、警察の研究所にも所属している」など嘘の経歴を述べ雑誌やテレビなどにも登場していた。

この事件は氷山の一角との声も多く、エセ鑑定人による被害も拡大しているようです

 

インターネット上では「あらゆる鑑定」のリンクをクリックすると探偵に繋がります

上記事件のように調査業者・探偵が鑑定人を偽る事件は多い事なのです

 

 

そこで、交通事故鑑定人とは、どんな方々かお話ししましょう

 

そもそも、訴訟における鑑定人は、一定の事実につき自己が過去に得てきた

学識経験など専門的知見に照らし客観的な判断を述べることが要求されます。

 

つまり、鑑定人は裁判官の心証形成作業を一部補完する役割を担っており、

すなわち、裁判官同様に原告・被告何れの立場にも依らない

中立の精神で案件に臨む姿勢が要求されるのです。

 

ですから、政党の支持や信仰心を内面に持つ事は自由であるものの、

政治的・宗教的な集会への参加は極力避ける傾向があり、

政治・宗教の話など鑑定人の口から聞いた事がありません。

 

 

さて、弊所では鑑定人としての条件を下記の条件の内、

 4項目以上満たしている人物を鑑定人として定義しています。

 

  科警研もしくは科捜研で法科学鑑定業務に従事した経験を有するもの。
  大学准教授以上で、鑑定対象に於いて一定の識見を有するもの。
  日本法科学技術学会 (旧鑑識技術学会)
    もしくはこれに準ずる団体の正会員。
     ※現時点では国内学会では前掲の学会のみです。
  裁判所・検察・警察からの鑑定嘱託経験者もしくは司法委員経験者。
    ※鑑定嘱託については3件以上 証人尋問等の出頭は除きます。
  鑑定対象に付随する官公庁業務受託経験者、もしくは同公務員出身者。
    ※監督員以上で、軽微な作業従事者は除きます。
  鑑定の技術開発、制度の整備等に寄与したと認められるもの。
  鑑定結果が、新しいもの、もしくは特筆すべきものとして、判例タイムスなどの書籍に
     掲載されたもの。※広告頁の掲載は除きます。
  鑑定人Sランク者2名以上から特別な識見もしくは実績を有するとし、
    書面で推薦を受けたもの。
  鑑定を進める上で特別な識見を持ち、鑑定人Aクラスに準ずる能力があると
    弊所に認められるもの。
    ※経験・経歴・技術力等審査の上、決定いたします。
  Bランク鑑定人もしくはAランク調査員として、3年以上の経験を有するもの。
    ※Bランク鑑定人とは、鑑定人補助者 Aランク調査員は、証拠保全等の
    調査に従事したものを指します。

 

・・「鑑定」という言葉はTVの影響でしょうか・・

ずいぶん安っぽく感じられるようになってしましました

 

鑑定書とは鑑定人による強い意見書です

交通事故鑑定人は、ただの学者ではありません

専門性の高い見識と実績を持ち、訓練を受けている方々です

 

鑑定書は論文や報告書ではありません

法廷で誤解なく適応する文章作成能力と理論的な結論が求められます

 

科学的な解析能力 + 理論的な思考能力 = 法科学者

弊社の鑑定人はこの訓練を受けています

 

だ、か、ら・・・裁判に・・・強いのです

 

一般に「交通事故鑑定人」として名乗っている方々といる

まったく違うことが、お解りになりますでしょうか・・d(^^;

 

弊所では、鑑定人を定義する上で、職歴・肩書きの有無よりも、

経験と実績に裏打ちされた能力を評価する基準を定めています

 

ちなみに、弊所所属の鑑定人は前記の項目を概ね6項目以上は満たしており、

定義条件の4項目は必要最低限のものなのです。

 

確かに、「鑑定人」と自称する事は誰でも自由ですが、

最小限の条件を満たさない事には裁判所はおろか、

保険会社からも相手にされないでしょう。

 

鑑定人に相談するときは、前掲の条件について

尋ねてみると良いかもしれません。

 

 

 

アジャスターによるインチキ鑑定や代理店の素人鑑定人が

保険金を狙う 『○○○』 に利用されている現実

 

(欲に目が眩んだ非科学的鑑定には、断固!徹底的!に戦います)

(お金では動かない先生でも、正義でなら動く先生方、大勢いますよ・・弊所には^^)

 

 

 

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